会社概要

HISTORY

沿革

    • 大正3年:
    • 伊豆熱川の海岸沿いに創業
    • 昭和25年:
    • 現在の伊豆熱川駅前に移転
    • 平成18年:
    • 関連会社 熱川温泉供給株式会社設立
    • 平成20年:
    • 奥熱川にて、奈良偲の里 玉翠 開業
    • 平成30年:
    • 伊豆高原にて、大室の杜 玉翠 開業
    • 平成30年:
    • 資本金を3000万円に増資
    • 令和4年:
    • 温泉ライフスタイルブランドYumoribito(ゆもりびと)リリース
    • 令和4年:
    • 源泉湯守り 玉翠館 閉業
    • 令和4年:
    • 関連会社 株式会社河津浜玉翠設立
      河津浜にて、磯あるきの湯宿 潮雲 開業

玉翠について

 玉翠が、伊豆熱川の海岸沿いで産声を上げてから、約百十年が経ちました。
創業時に初代の太田寅吉は、宿泊施設と農家、村長などの公職を兼業していたと先代から聞いています。そして、昭和大恐慌や震災など、企業の存続が危ぶまれる危機を何度も経験しました。その危機を乗り越えることができたのは、主に二つの要因があると考えています。
 一つは、こだわりを大切にしながら、時代に応じて価値をつけてきたからです。三代目の太田貢は、「お客様がなぜ、遠方から熱川まで来るか?温泉に入りにくるんだ。」とよく申しておりました。高温な温泉を管理し、提供する湯守りの技術は、今も尚引き継がれております。また、旅館が海辺から駅前に移る際に、海という利点が消えてしまいました。それを挽回するために、味だけでなく、目でも楽しめる料理を追求しました。その結果、お客様が面白がり、徐々に増えていったと、先代から聞いています。この目と舌で楽しめる料理は、奈良偲の里玉翠・大室の杜玉翠の「噴湯盛り~紡~」などを例にして、今も尚引き継がれております。
 そしてより重要な二つ目は、お客様や地域のお取引先企業様、当社の社員一同、多くの方々の支えがあったからです。かけ流しを実現するための複雑な工事を請け負ってくれた配管業者様、細かい料理の注文に応じてくれた海産業者様、多くの変化についてきてくれた社員たち、そしてこれらに価値を感じ、ご宿泊をいただけたお客様方。どれか一つでも欠けていたら、私がここで言葉をお伝えすることはできなかったでしょう。
多くの方に“日々感謝”の念を持って接すること。これは今でも、そしてこれからも変わりません。

MISSION

企業理念・代表メッセージ

企業理念・ビジョン

日本の旅館文化、温泉文化、
伊豆の美しさ・素晴らしさを後世に残す、
一旅館以上の存在になる。

伊豆半島の空撮写真

 時は流れ、私たちもこの地域で一番の老舗となりました。時が流れるにつれ、お客様のニーズ、旅の形態も変わります。そのような中、私たちは、老舗旅館の一つとして、お客様、お取引様、社員、皆様と共に、日本の旅館文化、温泉文化、伊豆の美しさ・素晴らしさを後世に残していきたいと切に願います。そして、“それらを後世に残す、一旅館以上の存在”を目指しています。一旅館以上の存在とは、宿泊施設の事業を超えて、深く、広く後世に残していくという意味です。そして、深く、広く伝えていくためには、それらを伝える影響力がなければなりません。

 その影響力は、お客様により感動を提供できること、より多くの方々とのかかわりを有している必要がります。お客様により感動を伝えるためには、私たち自身が旅館文化や温泉文化を高水準で体現する施設でなければなりません。また、より多くの方にかかわりを持っていただくためには、日々感謝の念を持ち、その方々に敬意を払わなければなりません。

代表メッセージ

“不易流行”という思考と、“感謝”、“地域貢献”

 目指すものがどんなに壮大でも、掲げているだけでは意味がありません。小さな一歩一歩でも、進み続けることなくして、そこには到達できません。経営者、管理職、最前線の接客スタッフ、パートスタッフ、仕事内容は違っても、“不易流行”という思考と、“感謝”、“地域貢献”という行動を全社員に求めています。これらの下、意味がある一歩一歩を刻み続けるため、言葉を思考と行動に落とし込む、行動・接客指針を設けています。

“不易流行”
 不易流行とは、「いつまでも変わらない本質的なものを大事にしつつ、新しい変化も取り入れる」という意味です。昔のやり方にただ固執するだけではなく、はたまたただ流行りものを導入するのだけでもなく、温泉管理や料理方向性など、大切な残すものは残しながら、時代のニーズ、お客様のニーズに応じて変化を続ける必要があります。

“感謝”
 そして、不易流行という、変化が伴う実行は、自分たちの力だけでは到底不可能です。全ての方に敬意を払い、感謝をするという行動が必要不可欠です。その日々の感謝を百余年繰り返し、今があります。

“地域貢献”
 地域貢献とは、地域に根を下ろして、その商売を真摯に続けていくことだと考えます。これは、私が東伊豆町商工会の会長を務めている間、会員の企業様にお伝えしていることでもあります。我々は、地域に根ざし、地域に信頼される企業を目指しております。

有限会社玉翠館
代表取締役社長
太田 智康

GYOKUSHUKAN SINCE 1914

MEMBER

太田 宗志

専務取締役・採用担当

 当社の企業ページにご訪問いただきまして、誠にありがとうございます。ご宿泊する施設の運営会社への興味、取引のご検討、求人へのご応募、様々な理由があるかと察します。数ある選択肢がある中、当社にご興味を持っていただき、こちらのサイトの閲覧という、最初の接点をお持ちいただき、改めて御礼申し上げます。このようにいただいたご縁が信頼につながり、それが継続、連鎖し、当社の今がございます。
 

 全ての業態に共通するかもしれませんが、運営に関わる関係者が多い宿泊業、観光産業にとっては、このような人とのつながり、信頼の連鎖なくして、企業の成長はあり得ません。当社の規模においても、一人のお客様の滞在に際して、100名近くの社員、約50の食品関連のお取引先企業様、約20の施設管理のお取引企業様、約20の集客関連のお取引先企業様の力を借りてございます。

 そのような中、当社の温泉ポンプ、配管の管理は、伊豆冷暖房工業株式会社様にお任せしております。ある日の深夜に、温泉の配管が破裂してしまいました。夜中の3時に当館にお越しいただき、その修理をしていただきました。明朝5時、その修理が終わった際、私が「こんな遅い時間にいつもありがとうございます。」とお礼をさせていただきました。そのお礼に対して、先方の専務様が、「全ての事業者にこのような対応をするわけではありません。玉翠さんだからこそ、来ているんです。」とおっしゃっていただきました。この言葉がとても嬉しかったのはもちろんでございますが、それと同時に、会社の原点が、信頼であることを再認識した瞬間でございました。

 昨今、日本経済における観光業の重要性が問われております。AI、ロボット等の最新技術の普及、少子高齢化に伴う労働人口の減少、観光業界を取り巻く市場環境は日々変化しております。どんなに環境が変化しても、信頼とそれを築くための感謝の念の必要性は不変です。むしろ、環境が変化するからこそ、その原点である、それらの重要性が増すのかもしれません。
 私個人としては、お客様、社員、お取引企業様、そして礎を築いてくれた先代達、その全ての気持ちを行動に表すべく、3施設が満室の時は、10分間程度ですが、お墓参りをしています。当社は、これからも信頼とそれを築くための感謝を念頭に、企業運営に精進して参ります。今後とも変わらぬご支援、新たなご縁を願い、私からのメッセージとさせていただきます。



三川三郎

総料理長(日本料理専門調理師・日本料理専門技能士)

 茨城県生まれ。生まれの地茨城で料理の道を志し、その地で修行。当時旅館料理の最高峰であった伊豆にて学ぶことを決める。最初に縁があった東伊豆の大和館で修行を経て、西伊豆の旅館のオープニングスタッフとして副料理長就任。その後伊東の旅館にて初親方就任。そのとき31歳。数件の旅館で料理長を務めた後、平成13年、源泉湯守り玉翠館、当館本店の料理長就任。それ以降、「目と舌で楽しめる料理」を追求し続け、平成20年に奈良偲の里 玉翠のオープンに伴い料理長兼、玉翠総料理長就任。現在に至る。静岡県主催料理のコンクールにて、「富士の国 仕事人」、受賞。